岐阜地区決勝
岐阜第一2―0市岐阜商
岐阜第一2―0市岐阜商
昨秋県V投手が格の違いを見せつけた。岐阜第一のエース水野匠登。終盤八回こそ疲れから連打を浴びたが、八回まで毎回の13奪三振、3安打完封。伝家の宝刀スライダーが格段に切れを増したが、何より進化を証明したのがストレートの球威。水野自身も「低めにしっかり投げ込めた」と地区決勝の完封マウンドに確かな成長を感じ取った。
■最速138キロへ、進化し続ける県ナンバーワン左腕水野
前チームは、エース水野にとって、必ずしも満足できる1年ではなかった。
昨秋県決勝で県岐阜商のエース森厳徳に投げ勝って、県1位となったが、故障のため東海大会では登板できずに選抜から遠のいた。
万全の調整で迎えたはずの今夏も準決勝7回途中降板、自責4で、甲子園出場の岐阜城北に屈した。
「球が高めに浮き、痛打された」。
夏の反省を踏まえて、徹底的な下半身強化に取り組んだ。
この結果、球が低めに集まるようになり、最速も133キロが138キロと、140キロに迫るまでにアップした。初戦の2回戦岐阜総合戦は1失点完投だったが、決勝の市岐阜商で、さらなる進化を見せつけた。

「試合開始前の投球練習はよくなかった」と振り返る水野だが、プレーボールの声がかかると戦闘モードは全開。...