スノーボード女子ビッグエアで銅メダルを獲得し、スクリーンに映し出される村瀬心椛選手=中国・北京

 【北京=岐阜新聞記者】15日に行われたスノーボード女子ビッグエア決勝。冬季五輪での日本女子最年少メダルの記録を村瀬心椛(ここも)選手(17)=ムラサキスポーツ、岐阜第一高=が塗り替え、銅メダルを獲得した歴史的な瞬間を取材した。

 特に印象的だったのは、決勝2回目の滑走。ビッグエアのジャンプ台は、下から仰ぎ見てもスタート地点は豆粒ほどにしか見えない巨大な急斜面。決勝種目でもあり、会場に張り詰める独特の緊張感はすさまじかった。

 村瀬選手は、その空気を切り裂くように横に3回転する「フロントサイド1080」をメーク。着地までしっかりと決めた瞬間、客席が拍手で沸くだけでなく、詰め掛けた報道陣からも「おーっ」とひときわ大きな歓声が上がった。県勢選手に送られる惜しみない拍手が、誇らしかった。

 レース後のセレモニーでは、憧れだった五輪の表彰台に笑顔で上がる17歳の姿があった。ミックスゾーンでの取材では「本当にうれしい」「良かった」と素直に心情を表現した言葉が目立ち、表情には安堵(あんど)感がにじんだ。あの重圧をものともせず、実力を発揮した村瀬選手。技術はもちろん、精神力の強さも真のアスリートだと感じた。