秋季岐阜県高校野球大会第5日は16日、大野レインボーなどで2回戦10試合を行い、ベスト16が出そろった。2回戦屈指の注目カードは関商工(中濃・飛騨2位)が帝京大可児に3―2で逆転勝ち。岐阜第一(岐阜1位)は高山工に六回コールドの10―0、大垣日大(西濃1位)は岐阜を6―0、県岐阜商(岐阜3位)も岐阜農林を6―0と圧倒した。
市岐阜商(同2位)は7―1で関を下し、岐阜城北(選手権出場校)は五回コールドの10―0で大垣西に圧勝した。大垣養老(西濃3位)は延長十回タイブレークの末、8―4で大垣商を下し、各務原(岐阜5位)は3―1で羽島北に逆転勝ち。岐阜総合が4―2で高山西(中濃・飛騨3位)を、東濃実が岐阜工を6―2で下した。
21日は3回戦8試合が行われ、ベスト8が決まる。
▽大野 ①関商工×県岐阜商②市岐阜商×岐阜総合
▽長良川 ①池田×大垣養老②岐阜第一×各務原
▽カヤバ ①美濃加茂×長良②大垣日大×東濃実
▽中津川 ①土岐商×岐阜城北②中京×多治見工
(①午前9時②同11時30分開始予定)
◆関商工、センター意識で三遊間に 修正力で軟投左腕攻略
帝京大可児の先発の変速左腕和田悠佑に全くタイミングが合わない、エース兜森健心が初回に2失点。「負けゲームだった」と江崎大輔監督が振り返る苦しい試合を、逆転勝ちできたのは関商工ナインの修正力と、2番手右腕千賀維斗の力投だった。
実力伯仲の中濃・飛騨地区実力校同士の対戦はエース対決が予想されたが、帝京大可児の田口聖記監督が先発マウンドに送ったのは左腕和田。下手投げのように体を沈ませてタイミングをずらし、緩い変化球をうまく使って関商工打線をほんろう。初回に5番飯尾総介の右越え二塁打で2点先制し、試合は完全に帝京大可児ペースで推移した。...