「清流の国ぎふ」文化祭2024事業の「狂俳の祭典」が、岐阜市金町の市文化センターで開かれた。一般と小中学生の部に、全国から5536句の事前投句があり、入賞者の表彰や選者による優秀句の発表などがあった。最高位の文部科学大臣賞には、一般の部で服部瀬奈さん(岐阜市)、小中学生の部で足立湊さん(岐阜中央中2年)が選ばれた。
狂俳は、お題に対して五七か七五の12音で表す最短の文芸。江戸中期に岐阜滞在中の俳人三浦樗良(ちょら)から初代細味庵東坡(ほそみあんとうは)が手ほどきされたのが始まりとされる。
一般の部のお題は若鮎や古戦場など20種類。岐阜の「清流文化」を表現した句も多数寄せられた。会場では、選者8人が順に登壇し、自身が選んだ51~100句を詠み上げた。選句は短冊に記され、会場で作者に手渡された。当日に即席でつくる当座句の募集もあり、来場者は岐阜発祥の文芸に親しんだ。
(田代理加)
上位入賞者は次の皆さん。...