岐阜城がある金華山山頂部周辺。岐阜市は2022年度、天守閣西側の樹木伐採を始める=昨年11月19日、同市(本社契約ヘリから)

 岐阜市は2022年度、岐阜城周辺を戦国時代の城郭景観へと復元する計画に沿って、城の本格的な整備に着手する。昨年発表した城を保存、活用するための「史跡岐阜城跡整備基本計画」に基づき、天守閣や石垣がある金華山山上部の樹木の伐採を始める。天守閣耐震化に向けた補修工事の設計も進め、本物志向の観光まちづくりに取り組む。

 山上部での伐採は、天守閣の西側一帯から開始する。完了は3年後を見込み、以降も別の2カ所の伐採を進める。金華山の国有林を管理する林野庁などと調整しながら作業する。

 市文化財保護課によると、西側の伐採が完了すれば、織田信長が城主だった時代以降の石垣が間近で見られるようになり、古い町並みが残る「川原町界わい」や鵜飼観覧船乗船場(同市湊町)からでも石垣を見物できるという。柴橋正直市長は「金華山全体を岐阜城と捉え、本来の姿を見せたい。岐阜城跡の魅力を内外に発信していく」と話した。

 18年度から続く山上部の発掘調査も引き続き実施する。山上部の景観整備や発掘調査などに関わる費用4332万円を計上した。

 4階建ての岐阜城の天守閣は18、20年度の耐震診断で、震度6強~7程度の大規模地震が起きると倒壊の恐れがあることが判明していた。本年度、市が策定した「岐阜城天守閣耐震化計画」に基づき、22年度は補強工事や、天守閣近くの資料館の改修に向けた設計を実施する。業者への委託料1770万円を計上した。早ければ24年度に着工する。