訓練用の緊急地震速報が流れ、頭を守る来場者=岐阜市薮田南、サラマンカホール

 岐阜市薮田南のサラマンカホールで9日、コンサート中の大地震発生を想定した「避難訓練コンサート・東日本大震災メモリアルコンサート」が行われた。演奏前に来場者約270人が、身を守る行動を実践する「シェイクアウト訓練」に取り組んだ。

 東日本大震災が発生した時期に合わせて2013年から毎年開き、今回で10回目。陸上自衛隊第10音楽隊(名古屋市、守山駐屯地所属)のコンサートの前に、来場者らが犠牲者を悼み黙とう。岐阜南消防署の土川篤予防係長が「頭の上にかばんやハンカチなどをかざして身を守り、非常口を示す緑の誘導灯を探して避難してほしい」と劇場などでの被災時のポイントを話した。

 館内放送で訓練用の緊急地震速報が流れると、職員が「頭を守る行動を取ってください」などと呼び掛け、来場者は椅子に座ったまま身をかがめてバッグや上着などで頭を覆った。コロナ感染予防のため、密になる恐れのある実際の避難行動はしなかった。

 同ホール運営部の早﨑彩香さんは「来場者が落ち着いて行動が取れるように、職員もどう声掛けをするか考え災害発生に備えたい」と話した。