太平洋戦争末期の1945年4月に「沖縄戦の縮図」とも言われる激しい戦闘が行われた沖縄県・伊江島で昨年、戦没者とみられる20人分相当の遺骨が見つかったことが18日、同県伊江村への取材で分かった。当時は沖縄戦の実話を基にした映画の製作中だった。伊江島で遺骨が発見されたのは2003年度以来。厚生労働省が今年2月から鑑定作業を進めている。

 村によると昨年8月、村内の資材置き場で、映画で使う木を一時的に植えるために穴を掘っていたところ、遺骨が見つかった。日本軍のものとみられるヘルメットや水筒もあったという。

 映画は作家の故井上ひさしさんが書いた「木の上の軍隊」。7月25日から公開される。