中国のEV大手、比亜迪(BYD)は25年に日本での販売網を100店に拡大する方針だ。日本法人の劉学亮社長が18日までに共同通信のインタビューに応じ「必ずできる」と述べた。既に準備中も含めて36都道府県で60店舗超としており、さらに積み上げる。「(顧客が)EVを体感できる拠点にしたい」とした。
18日にさいたま市に新店舗を開いた。店内には15日に日本での4車種目として発売したスポーツタイプ多目的車(SUV)の「シーライオン7」などが並んだ。日本国内で店舗網を広げ、存在感を高める方針だ。BYDは24年の新車販売台数が世界で427万台に上り、ホンダや日産自動車を超えた。24年12月期決算の売上高は、米EV大手テスラを上回る1千億ドル(約14兆円)を突破した。
年内にはプラグインハイブリッド車(PHV)を初めて日本市場に投入する。日本ではEV専用の充電設備が不足しており、自宅でも充電できるPHVで「消費者に選択肢を提供したい」と話した。
タイなど東南アジアでは、生産体制を強化する考えを示した。