伊豆諸島の鳥島東方海域で昨年4月、海上自衛隊のヘリコプター2機が衝突して墜落、計8人が死亡した事故で、海自は18日、海底から引き揚げた機体の内部や周辺で見つかった遺体の身元を、搭乗の隊員6人と確認したと発表した。外部の専門機関によるDNA型鑑定で判明した。

 海自によると、2機はSH60K哨戒ヘリで、小松島航空基地と大村航空基地に所属。8人のうち1人は事故直後に見つかった。残る1人は発見に至っていない。

 事故は昨年4月20日夜、訓練中に発生。海自は同7月、見張りが不十分で、互いの距離を誤認した可能性があるなどの事故調査結果を公表した。