屋台営業を引き継ぐための申請を不許可とした2021年の福岡市の処分は違法だとして、市内の男性(44)が処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(岡田健裁判長)は21日、原告側の請求を認めた昨年3月の一審福岡地裁判決を取り消し、原告側逆転敗訴を言い渡した。
一審判決は、承継の要件となる「屋台の収入により生計を維持している営業従事者」に男性が当たると判断していた。
市は経営のルールを定めた屋台基本条例を13年9月に施行。訴訟では13年の営業届け出書に男性の氏名が記されておらず、見回り時に稼働も確認されていないなどと主張していた。