【プノンペン共同】カンボジアの国連平和維持活動(PKO)に文民警察官として参加し、1993年5月に武装グループに殺害された岡山県警警視の高田晴行さん=当時(33)=の命日の4日を前に、訪問中の家族や在カンボジア日本大使館関係者らが1日午後、首都プノンペンで「慰霊の集い」を開いた。
慰霊碑があるタン・コーサン寺院で催された集いには、高田さんの母親幸子さんや姉夫婦ら約10人が参列した。碑の脇に高田さんの写真を据えて献花。線香を手向け、手を合わせて追悼した。
幸子さんは「長いようで月日がたつのは早かった」と振り返り「(残された)命は少ないですけど、頑張って弔ってやりたい」と述べた。
参列した植野篤志駐カンボジア日本大使は、大きな犠牲を出しながらも日本がカンボジアの平和に貢献したことは現地で知られていると強調。「高田警視の遺志を継いで(両国の)友好を支えていきたい」と述べた。
高田さんは93年5月4日、北西部を車両で移動中、武装グループに銃撃され死亡した。