第78回示現会展岐阜巡回展(示現会、岐阜新聞社、岐阜放送主催)が29日、岐阜市宇佐の県美術館で始まった。風景や人物、静物など具象の美を追求した洋画の大作が来場者を魅了している。5月6日まで。
「岐阜新聞デジタル クーポン」始めました!対象店舗はこちら示現会は1947年設立の美術家団体で、岐阜支部も同じ年に発足。示現会設立メンバーの洋画家、故江崎寛友氏が岐阜市出身で、設立当初から岐阜巡回展が開かれている。
中央展からよりすぐりの60点と岐阜支部作家の16点を展示。100号から130号を中心に、里山や渓谷、欧州の古城、教会、バレリーナなどさまざまなモチーフの作品が並んだ。岐阜支部からは内木健二支部長(中津川市)の「加子母歌舞伎・楽屋」、中央展で現寿賞を受けた坪内堯さん(岐阜市)の「金華山雪景色」、準会員賞を受けた溝口典彦さん(同)の「澄んでゆく」、支部独自の江崎寛友賞に選ばれた松井悟さん(同)の「室内」などが出品された。
内木支部長は「色彩や構図など、年々レベルが上がっている。それぞれの絵が発するエネルギーを感じ取ってもらえたら」と話した。