「歴史文化の継承と発展」をテーマに対談する美術家ら=5日、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博会場で5日、イスラエルやウクライナを拠点に活動する美術家らが「歴史文化の継承と発展」をテーマに対談した。対話により地球規模の課題解決を目指す「テーマウィーク」の一環。戦禍で生み出された作品や、混沌とする国際情勢との向き合い方に触れつつ、文化資源を未来にどう受け継ぐか意見を交わした。

 ウクライナの詩人オスタップ・スリビンスキーさんは、ロシアのウクライナ侵攻で避難を余儀なくされた人々の語りを「戦争語彙集」にまとめた。世界中で翻訳された内容を紹介し「彼らの物語を一部だけでなく世界に伝えた。本として残すことで戦争犯罪の証拠にもなり得る」と意義を語った。