豊漁と航海安全を祈願する沖縄の伝統行事「那覇ハーリー」が5日、那覇市の那覇港で開かれた。メインイベントの「本バーリー」では、竜をかたどった手こぎ船「爬竜船」3隻が速さを競った。水しぶきを上げながら力強く櫂をこぐ姿に、沿岸から見物客が歓声や拍手を送った。
爬竜船は全長約14・5メートル。竜の頭や尾の飾りを取り付け、黒、黄、緑の3色に塗り分けられた3隻に、伝統衣装を着たこぎ手役や旗振り役ら42人がそれぞれ乗船。鐘を打つ音に合わせ、約600メートルのコースを勢いよく進んだ。
那覇ハーリーは一時途絶えたが、1972年の本土復帰を記念して75年に復活した。