【ワシントン共同】米ホワイトハウスのレビット報道官は9日の記者会見で、関税引き上げの応酬となっている中国との貿易協議に先立ち「一方的に関税を引き下げるつもりはない」と述べ、中国側からも譲歩が不可欠との考えを示した。トランプ大統領が145%の対中関税は「80%が妥当だ」と交流サイト(SNS)に投稿して引き下げを示唆する中、改めて中国側をけん制した。
米中は10、11日にスイスで貿易協議を予定。トランプ政権で関税交渉を担うベセント財務長官と中国の何立峰副首相が対面で議論する。世界の二大経済大国が緊張緩和に向けた糸口をつかめるかどうかが焦点となる。