【ワシントン共同】全米で今年、累計1001人のはしか感染者が確認されたことが9日、米疾病対策センター(CDC)の集計で分かった。米国では2000年、はしか根絶宣言が出されたが近年増加傾向にあり、隣国のカナダやメキシコでも感染者が増加している。
CDCによると、8日時点の感染者はニューヨーク州やフロリダ州、ハワイ州など30州で確認された。千人を超えるのは19年以来。13%の126人が入院し、子ども2人を含む3人が死亡した。
感染者の96%がワクチン未接種か、接種の有無を確認できていない人々。5歳未満が30%と若年層での拡大が目立つ。
感染拡大の背景にはワクチン接種率の低下がある。