京都市中京区の武信稲荷神社で、樹齢850年とされる市指定天然記念物の神木が倒れたことが27日、神社への取材で分かった。けが人はなかった。腐食が原因とみられる。神木は幕末、坂本龍馬が妻おりょうに自身の生存を知らせようと、幹に「龍」と彫ったとも伝わるという。
神社によると、神木は高さ約23メートル、幹回り約4メートルのエノキ。24日午前11時半ごろに大きな揺れと音があり、幹が地上4メートル付近で折れていた。本殿に倒れたため屋根などが壊れ、枝が落ちた衝撃で石畳もめくれて散らばった。
この日は巫女体験などの予定があったが、当時は境内に誰もいなかった。