【テヘラン、エルサレム共同】イラン革命防衛隊は13日、イスラエルによる核関連施設などへの空爆に対する報復として、イスラエル中部の商都テルアビブなどを多数のミサイルで攻撃し、爆発が起きた。地元メディアによると女性1人が死亡、60人以上が負傷した。イスラエルのカッツ国防相は再攻撃を宣言。イラン首都テヘランでは14日未明も防空システムが作動し、メヘラバード国際空港で爆発があった。応酬が激化する恐れがある。
イスラエル軍によると、イランによるミサイル攻撃は13日夜に計2波あり、14日未明にも数十発が発射された。イラン国営テレビは数百発の弾道ミサイルを発射し、100発は極超音速ミサイルだと報道。イスラエル軍は大半を迎撃したとしている。テルアビブでは建物や車両が損傷した。
カッツ氏は「人口密集地が狙われ、越えてはならない一線を越えた」と主張した。
イランのアラグチ外相は13日、ラミー英外相と電話会談し「イスラエルの攻撃を前にしてイランに自制を求めるのは不当だ」と述べた。