岐阜市役所

 岐阜市は6日、生活保護受給世帯を訪問すると偽って外出し、実際には訪問せずに飲食店や公園に立ち寄っていたとして、財政部の主任(38)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。

 市によると主任は昨年度、福祉部で生活福祉関連業務に従事。昨年4~10月に少なくとも5回、受給世帯を全く訪問しない外出があったほか、一部世帯を訪問しなかった日もあった。外出先では読書していたといい「ストレスがあり息抜きのため時間をつぶしていた」と話している。

 受給者らから「(主任の)顔を見ない」との話があり、福祉部が調査して発覚。生活保護受給世帯を訪問する業務に支払われる特殊勤務手当の不正受給に当たるとして、市は今後返還を求める。管理監督責任を問い、福祉部の副参事(54)を文書で厳重注意した。

 ほかに、市民らの氏名と電話番号が入った携帯電話などを飲食店に置き忘れ一時紛失した保健衛生部の主幹(55)を6日付で戒告の懲戒処分とした。