旅客機が墜落した現場近くを通る緊急車両=13日、インド西部アーメダバード(共同)
 13日、インド西部アーメダバードで旅客機の墜落事故の犠牲者を運ぶ医療従事者ら(ロイター=共同)

 【アーメダバード共同】インド西部アーメダバードでエア・インディアの旅客機(乗客乗員242人)が12日に墜落した事故で、ロイター通信は13日、エア・インディアとインド政府がエンジンの推力や翼のフラップ(高揚力装置)などに焦点を当て墜落原因を調査していると報じた。現場からブラックボックスが回収されており、当局が分析を急ぐ。米国や英国の調査支援チームも到着した。

 地元メディアは当局者の話として、墜落した旅客機に積まれていた12万リットル以上の燃料に引火して爆発し、短時間で機内が千度に達したため、乗客らが避難することは不可能だったと伝えた。事故では乗客1人が生存し、地上にいた人を含め計265人が死亡した。乗客の7割が着席した状態で見つかったという。

 当局は13日夜も旅客機が激突した空港近くの医科大の宿舎などで行方不明者の捜索や機体の部品回収を続けた。現場周辺にバリケードを設置し、立ち入りを制限しているため、多くの市民が遠くから様子を見守った。