13日、イランのミサイル攻撃を受けたイスラエル中部テルアビブの市民ら(ゲッティ=共同)

 【エルサレム、テヘラン共同】高層ビルが立ち並ぶイスラエルの商都テルアビブにオレンジ色の閃光が降り注ぐ。爆発音とともに煙が立ち上った。イランによる13日夜の報復攻撃。一部のミサイルは着弾したとみられ、建物は破壊され、火災も起きた。イスラエル軍の迎撃とみられる爆発音が各地で響き、住民は「これ以上エスカレートしないでほしい」と祈った。

 テルアビブからの映像によると、イランが発射したミサイルとみられる物体は上空で次々と迎撃されたが、一部の閃光は一直線に地上に落下。通りにがれきが散乱し、複数の車が大破していた。

 聖地エルサレムでも警報音が鳴り響く中、上空で「ドーン」という鈍い爆発音が響いた。男性(43)は、サイレンが鳴るたびに自宅のシェルターに避難したという。「不安で仕方ない」と唇を震わせた。

 イスラエルによるイラン攻撃は13日夜も続いた。