【パリ共同】1945年8月に広島で被爆した八幡照子さん(87)と飯田国彦さん(82)が13日、パリ日本文化会館で講演した。ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用を示唆して威嚇を繰り返す中、一発でも原爆が使われれば「人類は破滅に向かう」とし、絶対に使用しないよう訴えた。
八幡さんは8歳の時、爆心地から約2・5キロの自宅で被爆し、爆風で吹き飛ばされて負傷した。救護所が設置された学校は大やけどを負った人々であふれかえり、遺体を焼く臭いが充満していたのを覚えているという。
講演には100人以上の地元住民らが足を運び、会場はほぼ満席に。「胸を打つ内容だった」などの感想が出た。