28代目「高校生平和大使」の結団式=15日午前、広島市西区

 核兵器廃絶を国内外で訴える28代目の「高校生平和大使」の結団式が15日、広島市で開かれた。18都道府県から選ばれた24人が集まり「被爆80年という大きな節目を迎え、世界的に関心が高まっている。平和な世界の実現に向け、全国の仲間と活動に取り組む」と決意を表明した。

 結団式では一人一人に任命証が手渡された。札幌日大高(北海道北広島市)1年の山岸莉音さん(15)は、北海道被爆者協会が高齢化で解散したことに触れ「被爆者が伝えてきた核の恐ろしさや平和の尊さを、今度は私たちが伝えていく」と話した。

 8〜9月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、核廃絶を訴える署名を届ける予定。