次世代半導体研究施設「IRES²」新棟の開所にあわせ、産学官連携による地域産業振興を推進
愛知県豊橋市は、国立大学法人豊橋技術科学大学と連携し、半導体を核とした地域産業の振興を図るため、2025年5月27日（火）、同大学と「半導体を核とした次世代産業振興のための連携・協力に関する覚書」を締結しました。
同大学構内にある次世代半導体・センサ科学研究所、通称「IRES²（アイリス）」では、半導体に関する高度な研究開発を推進しており、このたび新たに「LSI棟」「オープンラボ棟」の2棟が完成。6月12日（木）には新棟の開所を予定しています。
市は今後、大学と連携しながら、IRES²の活用を市内外の企業に促すことで、市内企業による半導体関連産業への進出や市外からの半導体関連企業の誘致に繋げ、次世代の産業振興を推進してまいります。
半導体研究開発の中核拠点「IRES²（アイリス）」
IRES²は、半導体の設計から試作、評価までを一気通貫で実施できる世界的にも稀有な研究施設です。
半導体は、スマートフォンやパソコン、車、家電など現代の電子機器に欠かせない要素であり、日本半導体製造装置協会によれば、社会のあらゆる分野の基盤を担う存在とされています。
新工場の４号棟
豊橋市南部の天伯町にキャンパスを構える豊橋技術科学大学は、開学当初より半導体・センサ分野の研究と教育を推進しており、IRES²はその集大成ともいえる施設です。
オープンラボの５号棟
このたびの新棟の開所により、ベンチャー、スタートアップ、半導体を製品に適用する企業など、より広範な企業・研究機関の参画を見込み、半導体集積回路分野における拠点化を目指しています。
市と大学が協力し、次世代産業創出と地域発展へ
覚書締結式は豊橋市役所にて開催され、豊橋技術科学大学の若原昭浩学長は、「国内外の技術者、研究者、大学院生が共創活動をできるスペースをつくりました。豊橋市との協力により、地域の企業と大学で研究開発し、社会実装を目指します」と述べ、「高度な技術を持った東三河の企業に使っていただきたい。新しい会社の軸を立てる手伝いを強化していきます」と意欲を見せました
また、豊橋市の長坂尚登市長は
「豊橋市が大学とIRES²、市内の企業の橋渡しをして、多くの企業に参画いただきたい。市外からも半導体関連企業を誘致し、半導体を核とした新たな地域産業を生み出し、地域の発展につなげたいと考えています」とあいさつしました。
今後、豊橋市と豊橋技術科学大学は、IRES²の利用促進や企業間連携、企業誘致などを通じて、半導体を軸とした次世代産業の創出に向けた取組を一層加速してまいります。
【参考】
■ 豊橋技術科学大学「次世代半導体・センサ科学研究所（IRES²）」
https://www.tut.ac.jp/
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