衆参両院は30日、国会議員の2024年分の所得に関する報告書を公開した。計572人の所得総額の平均は2513万円で、前回23年分と比較し17万円減り、2年ぶりの減少となった。最高額は6億6245万円の自民党の中西健治衆院議員で、3年連続。上位10人のうち8人が自民で、立憲民主党と国民民主党が各1人だった。1億円超えは前回の7人から4人に減った。
新型コロナウイルス禍を踏まえて2割削減された議員歳費は22年8月から満額支給に戻っており、平均額はほぼ横ばいだった。
中西氏は前回分から8435万円減額した。株式の売却益4億9713万円に加え、配当金1億4151万円を得た。2位の赤松健参院議員(自民)は2億2658万円を計上。土地建物の売却益が1億8997万円に上った。石破茂首相は3041万円で42位だった。
議員に毎月100万円支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)は報酬に当たらないため、報告対象には含まれない。