福井県内の海水浴場などで遊泳客が野生のイルカにかまれる被害が相次いだことを受け、県は30日、警戒対象の個体に発信機を取り付けたことを明らかにした。位置情報を把握でき、被害防止につなげる。海水浴シーズンを前に、県庁で同日開かれた対策会議で、市町の担当者らに説明した。
県や三重大の森阪匡通教授(鯨類学)によると、県内での被害は、ミナミハンドウイルカの同一個体によるものとみられる。県は6月中旬、国から許可を受け、この個体を一時捕獲し、背びれに発信機を取り付けた。
県内の市町や海水浴場の関係者らは位置情報をウェブ上で確認でき、目撃情報も入力できる。