奄美大島で捕獲されたマングース(環境省奄美野生生物保護センター提供)

 浅尾慶一郎環境相は30日、鹿児島県・奄美大島を訪問し、特定外来生物マングースの防除事業関連の4施設を視察した。環境省は昨年9月、奄美でのマングース根絶を宣言。防除事業の本格着手から約25年での成果を「地元の熱意と創意工夫のたまもの」と評価した。

 浅尾氏は、山林で捕獲作業に当たった「マングースバスターズ」のメンバーらと面会。現場の様子を聞き、防除ノウハウを沖縄など他地域の取り組みに生かしていく考えを強調した。

 環境省などによると、奄美大島のマングースは1979年ごろ、毒蛇のハブ退治を期待して住民が放ち、繁殖した。