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 ホンダは30日、次世代燃料電池システムの生産工場の稼働時期を延期すると発表した。栃木県真岡市の工場で2027年度に稼働を始める計画だったが、大型商用車でディーゼルエンジンから燃料電池システムへの置き換えが進まないなど想定よりも需要が鈍化しているためだという。

 年間3万基としていた生産能力も下方修正する方向だ。工場は、GX(グリーントランスフォーメーション)分野のサプライチェーン(供給網)構築を支援する経済産業省の事業にも採択されていた。

 この工場は総額400億円以上の投資額のうち、最大で約148億円の補助金を交付される予定だったが、公募要件に合わなくなるため辞退する。