将棋の第96期棋聖戦5番勝負第3局は30日、千葉県木更津市で指され、後手の藤井聡太棋聖(22)=竜王・名人・王位・王座・棋王・王将との七冠=が84手で挑戦者の杉本和陽六段(33)を破って3勝0敗で防衛、6連覇を飾った。これで通算タイトル獲得数を30期に伸ばし、渡辺明九段(41)が持つ歴代4位の31期にあと1期とした。
藤井棋聖は昨年6月、叡王を失い全八冠から七冠に後退したものの、その後はタイトル防衛を続けている。前期の棋聖戦5番勝負では棋聖位を通算5期獲得し、史上最年少の21歳11カ月で「永世称号」の資格を得た。