英科学誌ネイチャーは7日までに、法律婚による改姓が日本の女性研究者に「大きな影響を与えている」との記事を伝えた。日本の「男女共同参画学協会連絡会」が6月に発表した理系研究者を対象としたアンケート結果を引用、改姓・通称使用によって研究結果の帰属確認などに「問題が生じている」と指摘した。

 記事は日本が夫婦同姓を義務付ける「唯一の国」と紹介。選択的夫婦別姓制度を巡り、野党が提出した法案が国会で審議されたが、採決は先送りされた状況も伝えた。

 アンケートは、計約7500人の研究者の男女を対象に実施。改姓・通称使用の女性は約70%だったのに対し、男性は約5%だった。