セブン&アイ・ホールディングス本社=東京都千代田区

 セブン&アイ・ホールディングスが10日発表した2025年3〜5月期連結決算によると、国内のコンビニ事業を担うセブン―イレブン・ジャパンの本業のもうけを示す営業利益が前年同期と比べて11・0%減少した。物価高により販売や管理に伴う経費が膨らんだのが要因だ。売上高に当たる営業収益も0・7%減だった。

 セブン&アイは来月、スティーブン・ヘイズ・デイカス社長率いる新体制で初となる中期経営計画を公表する。

 セブン&アイはカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けて協議する傍ら、自社単独で成長する路線も模索している。丸山好道最高財務責任者(CFO)はオンラインで会見し、新経営計画で「事業変革を含む戦略と実行について説明する」と述べた。収益源の国内コンビニ事業で実効性のある改革案を示せるかどうかが焦点だ。

 海外コンビニやスーパーの事業を含めたグループ全体の営業収益は1・6%増の2兆7773億円。純利益は約2・3倍の490億円だった。