岐阜県高山市と長野県松本市を歩いて横断する新たなロングトレイルコース「信飛トレイル」が、オープンした。ロングトレイルは、長い距離を数日間にわたって歩くアメリカ発祥の山旅のスタイル。信飛トレイルは、焼岳(2455メートル)を越えるなど全国でも屈指の標高差を誇る過酷なコースとなりそうで、信飛トレイル準備委員会は「山岳地域ならではの豊かな自然と人の心の温かさを感じられる旅が楽しめる。ぜひチャレンジしてほしい」と呼びかけている。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」信飛トレイルは、高山市七日町の宮前橋と長野県松本市の松本城を結ぶ全長117キロ。松本城から梓川沿いを歩く松本―島々、徳本峠を越える島々―上高地、焼岳近くの中尾峠を通る上高地―中尾高原、奥飛騨温泉郷の温泉地を巡る中尾高原―平湯、平湯峠から田園地帯へ抜ける平湯―丹生川、高山中心部へ向かう丹生川―高山の6セクションに区切ることができ、全セクションを5泊6日で踏破できる想定となっている。
飛騨山脈(北アルプス)を中心とした中部山岳国立公園の活用を提唱する環境省の動きに合わせ、2022年から両市の職員、ガイド、トレイル研究家、地域住民ら約20人が集まり、ロングトレイルの実現に向けたワークショップやトレイル調査などを実施。その後、有志の手で準備委員会を立ち上げ、コース上の宿や店、トイレなどの調査、危険箇所の洗い出し、地域住民への説明会などを行い、オープンにこぎ着けた。
準備委員会理事を務めるフィールドエンターテイナーの杉山知子さん(50)=高山市片野町=は「高山と松本の文化の違いを楽しめる旅になると思う。コース上には温泉が多く、食も豊かで、峠を越えた先にどんなことに巡り会えるのかというワクワク感を味わえる」と魅力を語る。高山市内に多く訪れるインバウンド(訪日客)は前提として「市民の皆さんにもぜひ歩いてもらいたい。各地域で懸命に生きる人とつながり、その土地のストーリーを見聞きすることで地元への愛着が生まれるはず」と語る。
2024年8月には、準備委員会や各地域の観光協会、山小屋、行政などが連携して「信飛トレイル連絡会」を設立。コースの維持管理などのため、賛助会員を募っている。個人は年会費3千円で、特典としてイベント参加優先権などが付く。
(山田雄大)










