署名を提出する立命館大の学生=10日午前、京都市中京区

 立命館大などを運営する学校法人立命館(京都市)が、学園の在り方を定めた立命館憲章から「戦争の痛苦の体験を踏まえて」などの文言を削除する改正案を検討していることを受け、立命館大の学生ら有志は10日、学内外から集まった反対署名約1万7600筆を法人に提出した。学生らは、戦争の歴史に対する反省を薄れさせるなどの理由で反対している。

 学生ら約10人が京都市の法人本部を訪れ、署名用紙のファイルを法人職員に手渡した。女子大学院生(24)が「ずっしり重い1万7千筆です」と伝え、法人職員は「受け取りました」と応じた。

 現在の憲章は2006年に定められた。