東北大と福島県浪江町は10日、町が整備を進めている産学官連携施設に「東北大学FUKUSHIMA浜通り拠点」(仮称)を設置すると発表した。2026年度に研究拠点、27年度に研修施設の開設を目指す。災害科学に関する研究や専門分野人材育成を進め、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故からの復興を後押しする。
東北大が企業や自治体と共に、被災地での新産業創出や人材育成などを目指す「FUKUSHIMAサイエンスパーク構想」の一環。浜通り拠点は構想の核となり、水素エネルギーや原発事故後の営農再開の研究や、防災専門家の育成などを進める。
冨永悌二学長は「創造的復興に貢献していきたい」と表明した。