トヨタ自動車が7月から、仕入れ先の部品メーカーが金型製作にかけた費用に対する支払い方法を、従来の分割払いから一括払いに切り替えたことが10日、分かった。仕入れ先の負担軽減につなげる。一部では分割払いが商慣習になっており、中小企業庁が是正に努めるよう求めていた。日本の製造業を代表するトヨタの動きが他社に波及するかどうかが注目される。

 金型とは、均一の製品を大量に製造するために用いられる金属製の型枠のこと。トヨタは商慣習から、自動車部品メーカーに対し24カ月の分割で金型代を支払ってきた。一方、部品メーカーがいったん負担する金型製作の費用は資金繰りの重荷になっているとの声が上がっていた。