北海道庁旧本庁舎をかたどった大雪像前で行われた「さっぽろ雪まつり」の開会式=2月、札幌市の大通公園

 札幌市で毎年開かれる冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」の実行委員会は10日、陸上自衛隊が制作する大雪像を現状の2基から1基に減らすとする陸自からの提案を受け入れると決めた。雪まつり全体では毎年5基が制作され、実行委は陸自の体制が縮小する2027年以降も基数を維持する方向で、地元企業などと協議を進める。

 雪まつりでは例年、札幌市中心部の大通公園に高さ15m、幅20mほどの大雪像が制作されている。実行委には北洋銀行(同市)から、制作への協力を検討しているとの申し出があったという。

 陸自第11旅団(同市)は5月、国際情勢の緊迫化などを理由に、27年以降の制作を1基に減らす方針を市に伝えていた。