農林水産省は10日、随意契約で放出した政府備蓄米のうち、6月22日時点で店頭に並んだのは1万9742トンで、同8日時点の約10倍に増加したと発表した。国から小売事業者に売り渡したのは4万8135トンに上った。
今年3月と4月に競争入札を行い放出した備蓄米のうち、小売店に流通したのは6月22日時点で7万9561トンだった。計3回の入札で落札された放出量の25・5%で、前回公表した6月8日時点の18・2%から7ポイント増加した。
小泉進次郎農相は、随意契約の備蓄米を入札米より優先して行き渡らせるよう求めており、6月中旬以降、スーパーで販売されたコメ5キロの平均価格は4千円を切っている。