国際宇宙ステーションと大阪・関西万博会場を生中継でつなぐイベントで、スクリーンに登場した大西卓哉宇宙飛行士=10日午後、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博で10日、国際宇宙ステーション(ISS)と会場を生中継でつなぐイベントが開かれた。船外カメラが撮影する地球の映像を披露。ISSに滞在している宇宙飛行士の大西卓哉さんも出演し、来場者と宇宙からの眺めを楽しんだ。

 会場の円形劇場で開催し、約400キロ上空を飛行するISSから映像が届けられた。ISSは約1時間半で地球を1周し、午後6時50分ごろに日本列島の上空を通過。雲がかかって列島の地上は見えなかったが、来場者は地球の青い海や夜の風景を観賞した。

 大西さんは4月に日本人飛行士として3人目となるISSの船長に就任。2030年に運用を終える見込みのISSについて「最後までとことん使い尽くして次の宇宙開発につなげていきたい」と話した。

 万博会場では、ISSに滞在経験のある宇宙飛行士の山崎直子さんが参加し「宇宙には空気がないのでISSでは風切り音が聞こえず、とても静か」と紹介。宇宙に関する来場者からの質問にも答えた。