ジブリ誕生の秘密を紐解く展覧会/開会式にはスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが登壇

新展示 高さ15mの湯屋と不思議の町

鈴木敏夫プロデューサー(中)らによるテープカット
日本全国を巡ってきた「鈴木敏夫とジブリ展」が、いよいよご本人が生まれ育った地、愛知でフィナーレを迎えます。本展では、幼少期からこれまでに摂取し、収集してきた約8,800冊の「本」、10,000作品の「映画」に加え、第3弾として「音楽」に注目した新展示が登場。鈴木敏夫の人となりや、血肉としてきた作品群から「ジブリ誕生の秘密」を紐解きます。さらに、愛知限定!高さ約15メートルの湯屋とその周りの街並みを再現した空間が出現。中日ドラゴンズコーナーでは鈴木の秘蔵コレクションを公開するなど、フィナーレにふさわしい、充実の内容となっております。
開会式が7月11日(金)愛・地球博記念公園 体育館で行われ、スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが登壇。鈴木プロデューサーは地元・愛知県での展覧会ということもあり「振り返ってみると、宮さん(宮崎駿)と初めて話したのは1978年5月。もう47年も経つんですね。自分でもびっくりしました。47年間、1人の人間とちゃんと付き合ったということは、多少誇ってもいいんじゃないかと思います。ちなみに僕は、愛知県名古屋市昭和区元“宮”町出身です。宮崎駿の“宮”と同じ漢字なんです。しかも、母方の祖母の名前が「みや」。人間には運命があるものですね。」と語りました。また、「この展示の元となった言葉の魔法展から数えると14会場目となる本展ですが、ここでようやく幕を下ろします。ぜひ、いろんな方々に見ていただけたら僕たちは嬉しいです。」と締めくくりました。
「鈴木敏夫とジブリ展」は7月12日(土)~ 9月25日(木)まで開催。13会場を巡回し愛知会場が最後になります。ジブリパークのある愛・地球博記念公園内での開催ということもあり、特別チケット(ジブリパークとのセット券)も販売中。
「鈴木敏夫とジブリ展」愛知会場開会式 鈴木敏夫プロデューサー挨拶(抜粋)

『千と千尋の神隠し』の湯屋とその街並みを再現したこの空間は、僕の注文でした。本当はジブリパークの中に作ろうと思ったのですが、大きさの問題があって「だったら先に展示の中でやってみよう!」と考えたんですよね。会場が広くて全体的にサイズの余裕が感じられる展覧会に仕上がっているので、ぜひゆっくり楽しんでいただきたいです。あと、中日ドラゴンズの展示は、名古屋出身のスタッフの発案でした。その人に「鈴木さん、ドラゴンズグッズで持っているもの全部出して」と言われて、その結果となっています。でも本当はもっといろいろ持っているんですよ。特に注目して欲しいところは、ドラゴンズが優勝した時の中日スポーツの切り抜き。大事に保管していた当時のものをそのまま展示しています。僕は大学から上京して、ふるさとと関わることはもうあまり無いかなと思っていましたが、ジブリパークをきっかけに名古屋へ戻ることが増えて、魅力を再発見している途中です。本展のフィナーレを故郷で迎えて感動しているかと言われたらそこまでですが、うれしいです。
■主な展示内容

新展示 鈴木敏夫の音楽コレクション

本棚コーナー(青春の悶々)

湯婆婆・銭婆の恋愛開運おみくじ

秘蔵コレクションの中日ドラゴンズコーナー
(C)Toshio Suzuki (C)Studio Ghibli
高畑勲・宮崎駿両監督と共に数々のスタジオジブリ作品を世界に送り出してきたプロデューサー鈴木敏夫。本展では、戦後の名古屋で生まれ育ち、昭和、平成、令和の時代を駆け続けている鈴木が、これまでに出会った映画・書籍・音楽と、それを通して見えてくる時代背景に注目しました。子供時代から今までに観て、読んで、聴いてきた作品を、一堂に集めて並べた本棚は圧巻。それらの作品や作家からどんな影響を受けて、自身の思考術へとつなげていったのか。そしてどのように作り手と向き合い、編集者・プロデューサーとしてスタジオジブリ映画を確立していったのか、その秘密に迫ります。
■みどころ
湯屋と不思議の町<新展示>
『千と千尋の神隠し』の湯屋と不思議の町を再現した空間です。全長15メートルほどの巨大な湯屋と、時間が進むにつれ日中の光から夜の怪しげな明かりまで移ろう不思議の町では、映画の世界に入り込んだような幻想的な体験ができます。
ドラゴンズコーナー<新展示>
「ドラゴンズはただひとつ残った僕の名古屋なんです」。そう語る鈴木の秘蔵コレクションを並べたドラゴンズコーナー。ドラゴンズ公式ファンクラブのために生まれた「ガブリ」のレイアウト原画は初公開。宮崎駿監督との当時のやり取りなど誕生秘話に注目です。
鈴木敏夫の本棚
数々の名作を送り出してきた鈴木プロデューサーの頭の中を覗いているかのような、凝縮された空間の真ん中で、カオナシが読書中。鈴木プロデューサーのこれまでを形作ったおよそ 8,800冊の書籍の中には、実際に手に取って閲覧できるものもご用意しています。鈴木プロデューサーのコメントとともにお楽しみください。
鈴木敏夫の映画コレクション
一昨年からの展示として人気を博した約 10,000 作品の映画コーナー。鈴木プロデューサーの毎朝の日課 は、ソファでコーヒーを飲みながら、テレビの番組表の確認。好きな映画、これから観たい映画をチェックして、監督や俳優でまとめています。今回は、そのようにしてコレクションされた映画から手に入るものを集めました。過去の名作から、隠れた一本まで、映画の歴史もうかがえるコレクションをお楽しみください。
鈴木敏夫の音楽コレクション<新展示>
鈴木敏夫の血肉となった 8,800 冊の「本」、約 10,000 作品の「映画」に続く、第3弾となる「音楽」編がここに完成。初めて買ったレコード、毎日聴いていた夜のラジオ番組、友人とギターを持って歌った曲、鈴木敏夫とその周りに流れていた音楽をレコードジャケットと共に展示します。
ジブリの世界を感じられる空間
約3mの巨大な湯婆婆、銭婆の口に手を入れて引く恋愛・開運おみくじや、トトロ達がお出迎えしてくれるコーナーなど映画の世界が感じられる空間も随所にあります。
■愛知のものづくりとのコラボ
鈴木敏夫とジブリ展の開催を記念して、愛知のものづくりとコラボしました。
・展示装飾
名古屋提灯による装飾
不思議の町内に飾られている提灯は名古屋提灯の職人によるもの。
職人がつくった提灯に、展覧会クリエイティブ・ディレクターの小松季弘さんが文字を入れ仕上げた、コラボ装飾です。
・愛知展オリジナルグッズ
三河木綿のハンカチ
国内綿織物発祥の地といわれる三河地方の木綿に鈴木敏夫が描いた千尋、カオナシを刺しゅうを施して、ガーゼハンカチをつくりました。
せとものの箸置き
日本を代表するやきものの産地である瀬戸で、鈴木敏夫が描いたカオナシ、クロスケ、バルス!の書の箸置きをつくりました。
■開催概要
会 期 2025年7月12日(土)~ 9月25日(木)
休 館 日 火曜日 ※ただし9月23日(火・祝)は開館し、翌9月24日(水)は休館
開館時間 9:00~18:00 (入館は閉館30分前まで)
会 場 愛・地球博記念公園 体育館
主 催 スタジオジブリ、中日新聞社、愛知万博20周年記念事業実行委員会
共 催 中京テレビ放送、ジブリパーク
特別協賛 au(KDDI 株式会社)
愛知展特別協賛 Boo-Woo チケット、ローソンチケット
企画協力 ムービック・プロモートサービス、博報堂
展示協力 ア・ファクトリー、アトリエロジウラ、中央工芸
後 援 愛知県教育委員会、JR 東海
特別協力 名古屋鉄道
協 力 名古屋市交通局、愛知高速交通、愛知環状鉄道
公 式HP https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/suzukitoshio_ghibli/
観 覧 料 通常チケット(鈴木敏夫とジブリ展のみの観覧チケット)は下記の通り

※前売券はオンライン(Boo-Woo チケット、ローソンチケット)またはコンビニ店頭(ローソン、ミニストップ)で、
当日券は会場で販売。前売券の販売は入場指定日の前日 22:00 まで。
※チケットは日時指定の予約制。午前券(~13:00 入場)、午後券(13:00~入場)を用意。
※主催者が指定する障害者手帳(「身体障害者手帳」、「精神障害者保健福祉手帳」、「療育手帳」、難病の患者は
「特定医療費受給者証」、「被爆者健康手帳」、 「戦傷病者手帳」)をお持ちの方と、同伴者 1 名までは各券種当日券の半額料金。
愛知万博20周年を記念し、同じ日にジブリパークも一緒に楽しめるお得な特別チケットを2種販売
[ 鈴木敏夫とジブリ展&ジブリパーク(魔女の谷・もののけの里) ]
[ 鈴木敏夫とジブリ展&ジブリパーク(ジブリの大倉庫) ]

※料金は2種とも共通。チケットは日時指定の予約制。
※オンライン(Boo-Woo チケット)またはコンビニ店頭(ローソン、ミニストップ)
※特別チケットのジブリパーク各エリアの入場時間指定、割引などの詳細は公式HPよりご確認ください。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ