ロシアの無人機攻撃で破壊されたウクライナの徴兵事務所=7日、ウクライナ東部ハルキウ(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ各地の徴兵事務所で6月末から7月7日の間、ロシア軍の無人機攻撃が相次ぎ、計3人が死亡、80人以上が負傷した。陸軍報道官は「動員を妨害する目的だ。国民に恐怖を植え付けようとしている」と非難した。米紙ワシントン・ポストなどが12日までに報じた。ロシアの侵攻が長期化するウクライナでは兵士不足が深刻化している。

 同紙によると、攻撃されたのは南部クリブイリフ、中部ポルタワ、東部ハルキウなどの徴兵事務所。ポルタワでは3日の攻撃で2人が死亡、59人が負傷した。周辺の集合住宅なども損壊した。

 徴兵事務所は、退役軍人や家族の支援などの手続きも担っており、安全確保に向け、サービスのさらなるデジタル化を進めると説明した。