タレの香ばしい匂いが漂うウナギ=18日午後3時54分、岐阜市茜部新所、ひゃくわ亭

 19、31日の土用の丑(うし)の日を前に、岐阜県内のウナギ料理店は一年で最も忙しい時期を迎え、岐阜市茜部新所の「ひゃくわ亭」では18日、香ばしいタレの匂いが立ちこめる中、心待ちにしていた客が列を作った。

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 川魚仲卸「岐阜今清」が営む持ち帰り専門店で、愛知県三河一色産の新仔(しんこ)と呼ばれる1年未満で出荷されるウナギを扱う。新仔は皮も身も柔らかく、炭火で焼き上げることで食感良く仕上がる。

 今年は物価高のため、量り売りで200円ほど値上げしたが、約2週間前には予約が上限に達した。昨年は1日で約千匹焼き上げたが、今年は丁寧に焼いて提供するため、2日かけてじっくり焼き上げるという。服部悦史社長(53)は「物価高で苦しい世の中ではあるが、土用の丑の日は、おいしいウナギを食べて元気になってもらいたい」と話した。