東京都内の小学校で全国学力テストに臨む児童たち=4月

 文部科学省は31日、小学6年と中学3年の全員が対象の2025年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果分析や質問調査の回答結果を公表した。今回実施した各教科の「授業がよく分かる」とした児童生徒は小6理科を除いて減少。初めて男女別集計も実施し、算数・数学と理科では正答率に大きな差がなかった一方で、得意とした割合は女子が低く、苦手意識が示された。

 「授業の内容がよく分かるか」との質問に「当てはまる」「どちらかと言えば当てはまる」と回答した割合は、小中の国語と算数・数学で24年度から3・6〜5・7ポイント減少。理科は前回実施した22年度より小6は0・3ポイント増え、中3は3・9ポイント減った。「当てはまる」のみだと、小中の全教科で前回を下回った。

 授業以外の学習状況では、平日1時間以上勉強していると答えたのは小6が54・3%、中3が61・7%。平日、休日ともに減少傾向にある。

 男女別集計では、中3数学で正答率が男子49・1%、女子48・6%と同水準だった。