7月26日のレッドソックス戦で38号本塁打を放つドジャース・大谷=ボストン(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米大リーグでは7月31日の移籍期限を前に次々とトレードが成立した。ドジャースの大谷とナ・リーグの本塁打王を争っていたダイヤモンドバックスの三塁手スアレスは古巣マリナーズ復帰が決定。ア・リーグへの移籍で、大谷にとってはライバルが一人減る結果となった。

 30日現在でスアレスは1位の大谷と2本差の36本塁打。大リーグ公式サイトによると35本塁打以上を記録していた選手がシーズン途中で移籍するのは初めて。移籍決定直前には「大谷に追いつけるように頑張りたいし、簡単に本塁打王を取らせたくない」と対抗心を燃やしていたが、タイトル争いをしている選手が別リーグへ移る異例のトレードとなった。本塁打王の行方は3年連続を狙う大谷と37本のシュワバー(フィリーズ)のマッチレースとなりそうだ。

 日本勢ではアの東地区で最下位に沈むオリオールズの菅野が移籍候補だった。1年契約で開幕から先発枠を守って8勝(5敗)を挙げ、上位チーム加入がうわさされたが残留した。