旅館やレストランの営業を停止した池田温泉新館=2日午後、揖斐郡池田町片山

 岐阜県揖斐郡池田町片山の町営温泉施設「池田温泉」の新館内にある宿泊施設や飲食店など3店舗が7月31日までに、閉店していたことが2日、町への取材で分かった。3店舗は町から委託を受けた「たち川」(同町)が運営していたが、直近では新館の施設使用料など約230万円を滞納しており、営業の継続を断念した。本館と新館の温泉施設は営業している。

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 営業を停止したのは、新館2階の飲食店「郷土料理たち川」と3階の宿泊施設「池田温泉旅館たち川」、隣接する道の駅「池田温泉」内のパン屋「池田温泉パンたち川」。

 新館内の飲食店と旅館は2019年から、同社が管理と運営を委託され、濃尾平野の夜景が楽しめる旅館は1泊2~5万円ほどだった。定休日後の7月31日、店舗外に事業停止を伝える張り紙が掲示され、旅館などのホームページは閲覧できない状態が続いている。

 複数の町関係者によると、同社は5月分までの新館の施設使用料のほか、電気・水道代などが未納で、町が7月31日までの納入を求める督促状を同社に送付していた。

 新館の関係者は「(温泉施設に)出勤したら店舗がもぬけの殻だったので驚いた」と話した。