厚生労働省が29日公表した人口動態統計の速報値によると、2025年上半期(1〜6月)に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は、前年同期比3・1%減の33万9280人だった。比較可能なデータがある1969年以降、上半期として最少。速報値には外国人を含む。少子化に歯止めがかかっておらず、この傾向が続けば、通年でも過去最少を更新するペースだ。
24年上半期の出生数は35万74人で23年同期比5・7%減だった。今回は減少率が縮小した。24年通年の出生数は速報値で72万988人。速報値から外国人を除いた「概数」は68万6061人で、初めて70万人を割り込んだ。
25年上半期の死亡数は3・1%増の83万6818人で、出生数と差し引きした自然減は49万7538人だった。婚姻数は23万8561組で、4・0%減った。
人口減で働き手や消費者が少なくなれば、企業や自治体はサービスの維持が困難になる恐れがある。政府は「次元の異なる少子化対策」を掲げているが、少子化傾向が改善する兆しは見えない。