プロ野球巨人や米大リーグのヤンキースなどで活躍した松井秀喜さん(51)が2日、石川県七尾市で野球教室を開催し、昨年1月の地震で被災した能登半島の小学生約60人を指導した。「地震の影響で不自由な生活をしている方がいるかもしれない。前向きな気持ちになってくれたらうれしい」とエールを送った。
同県出身の松井さんは、特別ゲストとして参加した日米通算4367安打のイチローさん(51)=本名鈴木一朗=とともに、キャッチボールなどの基本を指導。打撃の実演では柵越えの当たりを放って沸かせた。能登町の小学5年河崎太一君(11)は「軸足に体重を残して打つことを教わった。パワーをもらえた」と笑顔で話した。
サプライズで登場したイチローさんは、日本ではオリックスでプレー。「神戸での震災を経験しているので、被害に遭われた方の痛みや苦しみを想像する。(子どもたちは)元気で積極的で、気持ちよかった」と振り返った。