国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は3日、カンボジアから日本に亡命した反体制派ら23人への聞き取り調査で、大多数が日本でデモなどの活動をやめるようカンボジア当局から嫌がらせを受けたと証言したと明らかにした。自国に残る家族らにも圧力をかけているとしている。
HRWは越境して批判を封じ込める「国境を越えた弾圧」だとして批判。日本政府にも、対応窓口をつくるなどの対策を求めた。
日本はカンボジアの民主化を目指して国外に逃れた人の拠点の一つとなっている。HRWの担当者は「活動家や野党党員に対する著しい弾圧の範囲を、日本を含む海外に広げている」と指摘した。(共同)