自民党の武部新文部科学副大臣と穂坂泰デジタル副大臣は3日、党則に基づく総裁選前倒しを求める考えをそれぞれ表明した。麻生派の高村正大法務副大臣も自身のフェイスブックに前倒しを求めると明記。石破茂首相(党総裁)が2日の両院議員総会で、石破内閣の副大臣や政務官が前倒しを要求しても構わないと明言したのを受け、前倒し論が拡大した格好だ。
武部氏は取材に「解党的出直しのために総裁選実施が必要だ」と答えた。穂坂氏は自身のインスタグラムで「衆院選、参院選で負けた責任がトップにあることは当然の論理だ」と主張。首相が自発的に辞任しない以上は「前倒しに賛成するしかない」と書き込んだ。
高村氏も2日夜の投稿で、首相について「続投を求めるならば少なくとも信任投票は行うべきだ」と指摘。「トップ自ら身を引く判断をしない現状では、総裁選前倒しに賛成する」と記した。
旧岸田派の小林史明環境副大臣や神田潤一法務政務官らも前倒しに賛同すると表明している。
林芳正官房長官は「政府としては引き続き政策の実現に向けて真摯に取り組みたい」と述べた。