東京電力は3日、福島第1原発で処理水の海洋放出に伴い空になったタンク12基の解体作業が完了したと発表した。今後、隣接する区域でもタンク解体を進めて敷地を確保し、3号機で予定されている溶融核燃料(デブリ)の取り出し関連設備を設置する計画。
東電によると、完了したのは「J9エリア」と呼ばれる区域のタンク。2月から解体を始め、この日は午前8時半ごろ、12基目の底板をクレーンで移動させて作業が完了した。細かく切断された部材はコンテナに収めた上で、構内に保管する。
J9エリア解体後も、第1原発敷地内には処理水などを保管するタンクが約千基残る。