道交法改正に伴い、16歳以上が自転車で交通違反をした際に警察が反則金納付を通告できる交通反則切符(青切符)制度が来年4月に始まるのを前に、警察庁は4日、取り締まりなどの考え方を周知する「自転車ルールブック」を作成したと発表した。新制度では歩道通行を反則金6千円と定めているが、ルールブックでは悪質な場合を除き、基本的には青切符の対象とはせずに現場での「指導警告」とすると明記した。
担当者は「制度導入後も、指導や取り締まりの考え方はこれまでと変わらない」と説明。青切符の代表例として、遮断踏切立ち入りや、ブレーキのない「ピストバイク」、走行中にスマートフォンなどを使用する「ながら運転」を挙げた。
傘差しやイヤホン装着、夜間の無灯火での運転といった違反は原則として指導警告の対象。片耳だけや骨伝導型などのイヤホンで安全な運転に必要な音が聞こえるのであれば違反にならないとした。
飲酒運転やあおり運転、実際に事故発生につながった違法運転などは、起訴を見据えた捜査が必要な交通切符(赤切符)の対象となる。